受け止め方は人ぞれぞれ
同じことを教わっても習う側は色々な受け止め方をする
ボレーは振るな、テニスをしているプレーヤーであれば一度は聞いたことのある言葉である。
しかしながら、この言葉を聞いて結果がでる人とでない人に別れる。
これは受け止め方が違うためだからだ。
ある人は頭の中でラケットを振っているイメージを浮かべた上で否定する。
ある人はラケットを止めているイメージを浮かべる。
ある人は振ってはいけないという言語をリピートする。
ちょっと勘の良い方であればどれが結果がでるのかわかると思う。
言葉遊びのようだがここが上達の分かれ目である。
勘(カン)所を押さえる
カンはもの事の捉え方、感覚の感じ方のこと
起きている事を前にして、何かを素早く感じとること。感覚的に物事を瞬時に感じとること。
カンは体験や経験によってえられる体感である。そのため効果的に体感をえることがポイントになる。
それには、数多く体感をえることができる場面の設定や難易度、意識の向けかたが必要になる。
検証済みのコツを伝授
コツとは実行の成否を握っている要領のこと
上手いプレーヤーはそれぞれコツを持っている。
「どうのようにすれば能率的にしかも良い結果が出るか」を感覚的にわかり、それを実行すれば良い。
しかしながら自分自身ではできるが指導はできないという状況も多い。
プロを含めできる人は自然に行っているに過ぎないからである。
しかしながら、コツは幸か不幸か言語や身振り手振りで表現可能な場合が多い。
そのためコツは整理されずに伝達される事になる。
集中力がポイント
集中力の有無が成否を左右する
ある物事に気持ちや注意を集める力。一つの事柄に注意を集中して物事に取り組む力。
セルフトーク=心の声とも言われ、多くのプレーヤーはプレーの最中に頭の中で喋り続けている。これは意識がこれから起こること(未来)に向いたり、これまで起こったこと(過去)に向いたりするため。
未来に意識が向かうと不安がよぎり、過去に意識が向くと怒りや悔やみがうまれるため。
質の高い学習やプレーをするためには、今起きていることに注意を向けて取り組むことが大切になる。
練習はできないことをできるようにすること
イライラや集中力やモチベーションの低下が起こることを前提に。
練習は今現在できないことをできるように取り組み続けることによって、できるようにすること。
そのプレーをした時に70〜80パーセント失敗する状態からスタートすると認識することが大切になる。
イライラや集中力やモチベーションの低下が練習の効果効率を著しく低下させ、できるようになるのを遅くする。
そんな現象が起きた時にはどのように捉え、思い、考え、取り組めば良いかの方法やアドバイスが必要になる。
時や意識をさかのぼって直す
対処療法では一つが治ればその他の部分が悪くなる。
何かを気をつけ直せばどこかが悪くなる。
動きがギクシャクし努力すればするほど行き詰まりを感じる。
目先の対処療法はさらなる悪化を招く。
悪い現象が起きているところは結果であり、原因ではないことがほとんど。
起きる結果(フォームなど)を矯正しても原因を見つけ取り除か無ければ直ったことにはならない。
肝は上達する習いかた
どのように捉え、どう考え、なにをどのように取り組めば良いか
目の前に起きている事を観察、分析を経て、判断をして決断する。その結果として行動が起きる。
この無形のチカラ(観察、分析、判断、決断など形に見えずらいチカラ)を育てること必要になる。
人の身体はその条件や状況に適応し、身体の動かし方・動かす時期・力加減を無意識・無自覚で調整し、
効果的で自然な動きをする適応性の能力やフィードバック制御と呼ばれる能力がある。
誤差がある一定のラインを超えたときに、修正するメカニズムがもともと備わっている。
目に見える身体の使いかたの追求ではなく、目に見えない本人も自覚していない無形のチカラのを使って習うことが有効になる。
ご参加者の声
(ただ、リターンミスが何本かありました。リターンもサービスと同じように、どこに打つか準備をしてから位置につかないといけないですね。)
今回、2泊3日のキャンプに参加させて頂きました。初めて&一人参加ということで不安もありましたが、終わって見れば、本当にあっという間でとても楽しく過ごさせて頂きました。
[谷口コーチ、ごめんなさい(^^;)谷口コーチのことをあまり存じ上げず参加させて頂いたもので…。]